活動記録 -Report-

2020年度 オンラインイベントを実施しました(2020/12/10)

今年はコロナウイルスの流行により初のオンライン開催となりました。
イベントはZoomを使用して実施しました。
弊社社員は社内から、学生さんはご自宅から、原さんは畑から繋いでいただきZoom上で一堂に会することができました。

学生さんによるプレゼンテーション

パワーポイントで作成いただいた資料を画面共有しながらプレゼンしていただきました。今年のテーマは「鳥獣被害・ジビエ」でした。

鳥獣被害について、原さんより現状についてお話いただいたところ、苗木など植えていたものが食べられてしまったり、完熟を待っているとその間に鳥に食べられてしまう、今年に入ってから2匹イノシシを見かけた・・・など原さんの畑でも深刻な被害のようでした。
地元の猟師の方は基本的に必要な分しか狩りをしなかったり、狩りはボランティアの部分もあるため猟友会にお願いするのもなかなか難しいそうです。また、罠を仕掛けるにしても費用がかかるため次々設置するわけにもいかず・・・地域や行政の協力が必要な問題であるとお話いただきました。

そして次に仕留めた動物をどうするか、という問題があります。そこでジビエについて学生さんからお話いただきました。ジビエという言葉は聞いたことがありましたが、実際に食べたことや具体的な知識はないという方も多いのではないでしょうか。
ジビエとはフランス語で野生鳥獣の肉や料理のことを意味します。対象となる鳥獣はさまざまで、ハクビシンやリス、キツネ、クマなどの肉も食べることがあるそうです。
福井県小浜市では学校給食に取り入れられたこともあるそうですが、東京の飲食店のどこでも食べられるというものでもありませんし、なかなか馴染みのない食文化です。
しかしまったく食べられないというわけではないのになぜあまり普及していないのか、学生さんがSNSのアンケートで「なぜジビエを食べないのか」という理由について調査したところ70%以上が「臭そうだから」と回答したそうです。
そもそもあまり流通していない理由については、血抜きなどの手間がかかりコストが高くなるからだそうです。たしかに臭みを抑えてきれいな状態に加工するには相当な手間がかかりそうですし、一般の家庭でその処理を行うのが大変であることは想像に難くありません。理想の流れとしては「畑に現れた鳥獣を仕留める」→「施設で加工する」→「ジビエとして流通させる」といった感じですが、前述の鳥獣被害と関連して組織的な対応が必要になり、簡単にはいかないのだということが伺えました。
なんとなく聞いたことのある「ジビエ」について、今回プレゼンしていただいたことによって以前より理解を深めることができました。

動画によるまるひろ園の紹介

また、原さんがまるひろ園を案内してくださる動画も見せていただきました。
ただ単に撮影した動画ではなく、字幕もついていましたので見やすく工夫されていてとてもよかったです。

みかんの食べ比べ

事前に会社宛にみかんを箱で送っていただいており、その中にある多種類のみかんの食べ比べを行いました。
それぞれのみかんの見た目や味の特徴、食べたことがないみかんの名前を原さんが丁寧に説明してくださいました。
一度に色んな種類のみかんを食べ比べする機会はあまりないので、実際に1つ1つ食べてみると味の違い等がわかりやすかったです。

まとめ

今年はオンラインでの開催となりましたが、色々と工夫いただき充実した内容のお話を聞くことができたと思います。
普段あまり関わることのない学生さんや農家さんのお話を聞くことはいつも自分の中に新しい発見や知識をもたらしてくれます。
しかしやはり実際に畑で作業する空気や採ったものをその場で調理して食べるおいしさ・感動を味わいたくなってしまいますね。次回は現地で開催できたら良いなと思います。

ありがとうございました!