活動記録 -Report-

2018年度 第1回目の農業体験を実施しました。
(2018/08/26)

弊社の晴れ男・女が本気を出しすぎたせいか当日は晴天、最高気温は36度という超真夏日になり、熱中症に気をつけながらの開催となりました。

青みかんの摘果

前回のお手伝いのときに摘果を行ったこともあってか、青みかんは明らかに大きくなっており、3週間でこんなに成長するのかと驚きました。
青みかんの摘果は前年の農業体験も含めて何度も経験してきましたが、今回は傷んでいる葉の除去も行いました。この除去作業は、葉の傷んでいる部分から青みかんに菌が伝染するのを防ぐためだそうです。
青みかんだけではなく、周りの葉にも気をつかうことが大切なのだと新たに勉強になりました。

夏野菜の収穫

まるひろ園さんで育てている野菜や果物は、みかん、すだち、ナス、トマト、ジャガイモ、スイカ…などバリエーションに富んでいます。今回はその中で夏野菜であるキュウリ、オクラ、モロヘイヤの収穫体験をさせていただきました。
まずキュウリですが、前回来たときは支柱の半分程の高さまで茎が伸びていましたが、お手伝いのときから少し経っただけなのにキュウリのアーチが幾つもできていました。農業体験当日は物凄い猛暑でしたが、緑のアーチはどこか涼しげな印象を与えてくれました。

キュウリを収穫する際のポイントは表面のブツブツに触れないようになるべく端の部分を持って茎を切ることだそうです。キュウリの表面にあるブツブツは新鮮な証なのです。
次はオクラの収穫です。私たちは、お手伝いの際にオクラは上向きに生えているのを見てとても驚いたことを思い出しました。農業体験に参加された方々を見ると、案の定私たちと同じように驚いた顔でオクラを見つめていました。
青みかんの摘果と同様に傷んでいる葉の除去作業、また葉の裏面にくっついている害虫をつぶしたりと、さらに順調に育ってもらうためのお手伝いも行いました。

オクラの次はモロヘイヤを収穫しました。モロヘイヤは一見普通の葉にしか見えませんが、触ってみると少しネバネバしています。茹でることでネバネバはさらに増すとのことで、学生さんから「お醤油と和えておひたしにして食べると美味しい」と教えていただきました。

またお土産用にスイカも収穫させていただきました。原さん曰く、スイカを手で軽く叩いたときに高い音がするものはまだ若いスイカだそうで、あまり音が高くないものが食べ頃――ということでした。そのアドバイスを参考にスイカをノックしてみましたが、実際に音で判断するのはなかなか難しかったです。

お昼ごはんの準備

収穫した野菜やみかんを使ってみんなでお昼ご飯を作りました。
今回のメニューは流しそうめんと摘みたて野菜のサラダ、モロヘイヤのおひたし、みかんソーダの4点です。

流しそうめんの台はイベントが始まる前にまるひろ園の方と学生さんが作ってくださいました。
なかなかに大きく5メートルはある立派な竹で作られた流しそうめん台!
参加されたお子さんたちが流しそうめん台を前にして大はしゃぎで走り回る中、各自担当の料理を班ごとに作っていきました。
1つの班は、摘みたての野菜と摘果した青みかんを使ってドレッシングを作り。同時に2種類のドレッシングを作成していきました。
みかんのさわやかな香りと、ごま油の香ばしい香りが辺りに広がって自然とおなかがすいていきました。
もう1つの班は、サラダ用にオクラ、たまねぎ、きゅうりをスライス。オクラは茹でる?茹でない?と話し合っていると、とれたてだから薄くスライスすれば生でも平気――と原さんに教えていただきました。このような知らなかった食べ方を知るのも、学生や実家暮らしの社員からしたら良い機会だったと思います。
また、モロヘイヤのおひたしはさっと茹でた後にたたきにして、粘り気が出たところで盛り付けます。最後に青みかんのスライスをトッピングして完成です!

お昼ご飯をいただきました!

学生さんの「流します!」の声でいよいよ流しそうめんのスタート。
流しそうめんのコツを教えてもらっていた子どもたちが上流で頑張って取っているのはとても微笑ましかったです。
邪魔をしないように、初めは見守っていましたが食欲には勝てず、いざ流しそうめん。
学生さんの流し方が上手だったこともあり、ちょうど良い量が流れてきます。すっと取り、さっと青みかん入りの麺つゆにくぐらせていただくと、いつものおそうめんより格段に美味しく感じました!
モロヘイヤのおひたしを入れて食べるとおいしいと教えてもらい、試しに少し入れてみると、とても美味しくて何度も追いモロヘイヤをしてしまいました。
粘り気が強く、茹でても歯ごたえがきちんと残っているためとてもいいアクセントに。
噛むごとにふわっとモロヘイヤの風味が口の中に広がって、今までに食べたことのないおそうめんをいただくことができました。
続いて、サラダをいただきます。
自分達で取ったこともあり、新鮮でみずみずしいお野菜はとても美味しかったです。
生でスライスしたオクラは粘り気は少し少なかったものの、歯ごたえがとてもよく、きゅうりと玉ねぎの食感にマッチしていました。
お醤油ベースのドレッシングは、青みかんのさっぱり感とごま油の香ばしさが食欲をそそります。おいしく、みんな何度もお代わりをしていました!
また、それぞれ紙コップにお好みの青みかんの汁を入れてサイダーやお水で割った青みかんジュースは酸味と甘さが炎天下の作業で疲れた体を癒してくれました!
濃いめが良い人はかなりの量の青みかんを絞るのですが、絞るのに熱中しすぎて、せっかく用意していただいた氷が入れられない! なんてこともありました。
自宅ではなかなかこういう飲み方はできないのでとても楽しく、おいしくいただくことができました。

原さんのお話とスローフードについてのお話を通して

スローフードとはファストフード対して唱えられた考え方で、その土地の伝統的な食文化や食材を見直す運動、または、その食品自体を指します。
作っている農家さんを知ること、そこで取れた野菜や果物はどう美味しいか、また、どんな風に食べると美味しいのか。
普段の生活の中だと、時間や手間をかけずに済むファストフードやコンビニのお弁当など、あまり食物について考えずにいただくことが多い私たちにとってとても考えさせられるお話でした。
今回農業体験を通して、安全で美味しい野菜や果物を提供するために、無農薬で極力殺菌などを行わず、日々出てくる虫や病気の元を手作業で無くしていく農家さんの苦労を改めて知ることができました。
いつも手に取る袋詰めの野菜たちには農家さんの顔写真が貼られていることがよくあります。このような方が作ってるんだな――程度の認識でしたが、今後はこの方がこんな苦労をして日々育ててきた野菜――と認識して、おいしく、まだありがたみをもっていただくことができるのではないかと思います。

まとめ

炎天下で行われた農業体験ですが、こまめに水分補給をしながら休み休み行ったため、誰一人熱中症になることもなく無事終了することができました。
今回はレクリエーションの部分の多いイベントとなり、みなさん楽しそうに過ごしていらっしゃいました。
解散前には即売会があり、お目当ての野菜を購入することもできました。
直接農家さんから買う機会は無かったので、少し緊張しながら買っていたことを思い出します。
前回のお手伝いの際にいただいたじゃがいもをコロッケにして食べることもできたので、感想をお伝えすることもできました。
たくさん買って帰ったので、我が家では毎日きゅうりを使ったサラダが食卓に並んでいます。

今までの農業体験はもちろん、そして今回の「まるひろ園」さんとのイベントを通して野菜や果物だけでなく、お肉やお魚もいただくまでには色々な人の苦労があり、無駄にせず、感謝しながら食していきたいと改めて考えることができる農業体験になったと思います。

原さん、企画をしていただいた神奈川大学のみなさんありがとうございました!