活動記録 -Report-

2018年度 第2回目の農業体験を実施しました。
(2018/12/09)

イベント当日の天気は曇り。今季1番の寒さか?と言われるくらいの気温の中、第2回目のイベントがスタートしました。

みかんの収穫

まずは、もう大分慣れてきましたみかんの収穫作業です。
これまでと同様に2回カットの手順でどんどん収穫していきます。
収穫したみかんは自分たちのお土産用になるということもあり、良さそうなものを探しながら作業をしました。
表面に少し赤茶っぽい模様があるように見えるみかんは、木から水分があまり行き渡らなかったみかんだということは初めて知りました。

また、木によって微妙に葉っぱの色が違っていて、葉の色が濃い木の方が栄養の多い木(=みかんがよく育つ)ということも原さんから教えていただきました。

これまでもイベントでたくさんみかんを収穫してきましたが、まだまだみかんを見極めるためのポイントは学ぶところがありそうです。
また、毎回感じていることですが「このみかん(の状態)どう思いますか?」「ちょっと食べてみたけどおいしかったよ」など収穫体験を通じて会話が生まれるのが、このようなイベントの良いところだと思います。

大根の収穫

以前に夏のお手伝いでじゃがいもを収穫した畑は、大根畑へと変貌を遂げていました。
1つのシーズンも無駄にせず、農作物を変えて種類豊富な季節野菜をお届けしている「まるひろ園」さんの特色を垣間見た瞬間でした。
大根畑には普段から目にする白大根と紅色をした赤大根の2種類が育てられており、実の大きさや形、茎の色も赤みがかっていて観察してみるとずいぶん違うものだなと感じました。
畑に入ると、土の匂いとともに新鮮な野菜の香りが鼻の中を通り抜けていくのがわかります。
大根の葉っぱは地面を覆うように大きく伸びていて、隙間から覗かせた白い実丈を見れば、掘り起こしたらとても巨大な大根だぞ――というのが伝わってきます。
好きな大根を選び、腰を下ろして葉っぱが千切れないように、根元部分をつかんでゆっくりと引っ張り上げます。
引き抜かれた大根の実は固く、新鮮そのものでした。
掘り起こした大根の形はスーパーで売られているような太長のものだったり、叉根と呼ばれる実が枝分かれした面白い形のものもありました。
自分で引き抜いた大根は、1本持ち帰ってもよいとのことで自宅でいろんな料理が出来るのでとても嬉しいお土産となりました。

お昼ご飯をいただきました!

昼食は冬野菜をメインにした「栗ごはん」と「芋煮」、そして「みかん味噌」をソースにして野菜スティックをいただきました。
栗ごはんを食べてみると栗のホクホクとした食感とともに、ほんのりとした甘さが口の中で広がりました。
お米も栗と一緒に炊いたことでしっかりと味が染みこんでおり、いつも食べる白米よりも格段に美味しく感じました。
芋煮には、少し粘り気を含んだサトイモ、ほんのり苦味を帯びた春菊、そして具材には大根も入っており、冬野菜の出汁と味噌との融合で出来上がったお汁は、寒い外で食べると本当に身に染み渡りました。
芋煮の美味しさと身体を温めたい一心で、皆さん何度もおかわりをしていました。
みかん味噌は、味噌を焦がさないように弱火で温め、火を止めた後に細く切ったみかんの皮を入れてよく混ぜ合わせたものになります。
みずみずしい新鮮な野菜に出来上がったみかん味噌をつけて食べてみると、みかんのほんのりとした香りがわかりました。
柑橘系のさっぱりとした香りに、みかんの皮の食感、味噌の旨みが絶妙にマッチして、野菜スティックにはぴったりなソースでした! 味噌の味がしっかりとついていること、しつこくさせないみかんの皮のパワーに、皆さんハマっている様子で、何度も何度も野菜スティックを口の中に運んでいました。
お昼ごはんは神奈川大学の学生さんと原さんのご家族の方が用意してくださいました。
本当にどれも美味しく、忘れられない味になったと思います。本当にありがとうございました。

クイズ

前回学生さんからお話いただいた「スローフード」と、「まるひろ園さん」についての2択クイズを行いました。
スローフードとは『ファストフードと対になり、また否定するものである・・・』など、何もわからない状態だったらおそらくわからなかっただろう問いにも、みんなが答えることができました。
また、まるひろ園さんの名前の「まる」由来は?という問題に、
・原さんのお父様のサインの○から誕生した
・みかんの丸さからとった
の2択に、「この問題は難しい!」とみんな真剣に悩みつつ、意見は割れ――答えは【1つ目のお父様のサインから】
当たった人も外れた人もみんな楽しくクイズに参加していました。
1つの問いの答え合わせごとに学生さんと原さんから、丁寧に解説をしていただいてより知識を深めることができました。

即売会

今回は焼きいも、わさび菜、ルッコラ、春菊、カブを採れた手で購入することができました。 各々原さんに「どのようにして食べたらおいしいですか?」とたずねつつ、お目当てのお野菜を購入しました。 現地の生産品を生産者の方に調理法を訊く――というのはまさにスローフードの考えを自然と体験したものだと思います。 その後……どのお野菜もおいしく、また農業体験参加したいなという気持ちが沸き起こったのはいうまでもありません。

まとめ

今回で7回目となる神奈川大学の学生さんとの農業体験。 今年もまるひろ園さんにご協力をいただき、とても有意義な体験をすることができました。 「スローフード」という言葉を今まで意識しておらず、普段の生活の中で生産地は国産かなどは気にしていたものの、どこの地域かまで気にしたことはなかったのです。 自分たちで採った野菜や果物をその場で調理して食べる、という体験を通して収穫の大変さや農家さんの工夫、そして何より採れたての野菜はおいしいということを改めて実感することができました。 単に楽しかった――という思い出だけでなく、こういう体験をしていることを周りに話したり、誘ってみたりと広めていくことができたらよいのかなと、思います。

原さん、神奈川大学のみなさんありがとうございました!